Eclipseとは
Eclipseは、主にJava開発に使われる統合開発環境(IDE)です。豊富な機能と拡張性で、世界中の開発者に利用されています。
インストールと初期設定
JDKをインストール(Java 8以上推奨)
eclipse.orgからEclipse IDEをダウンロード
Eclipseインストーラーを実行し、Java developersパッケージを選択
ワークスペースの選択と初期設定を行う
例:
-Xms512m -Xmx2048m
で最小512MB、最大2GBに設定
プロジェクト作成
新しいJavaプロジェクトの作成手順:
- File → New → Java Projectを選択
- プロジェクト名を入力
- JRE設定を確認(デフォルトを使用するか特定のバージョンを選択)
- 必要に応じてプロジェクトレイアウトをカスタマイズ
- 「Finish」をクリック
Eclipseインターフェース
Eclipseの主要なインターフェース要素:
パースペクティブとは、特定の作業に適した画面レイアウトのことです。
- Java - Java開発用の標準レイアウト
- Debug - デバッグ作業に最適化
- Git - バージョン管理作業向け
コーディング支援機能
sysout
+Ctrl+SpaceでSystem.out.println();
コードリファクタリング機能も充実しています:
- 変数・メソッド名の一括変更(Alt+Shift+R)
- メソッドの抽出(Alt+Shift+M)
- スーパークラスへの移動(Alt+Shift+P)
デバッグ機能
デバッグモードでは、プログラムの実行を細かく制御できます。
- ブレークポイントの設定:行番号をダブルクリック
- ステップ実行:F5(ステップイン)、F6(ステップオーバー)
- 変数監視:Variables ビューで変数の値を確認
- 条件付きブレークポイント:特定条件で停止
便利なショートカット
- Ctrl+F11 - 最後に実行したプログラムを再実行
- Ctrl+Shift+F - コードフォーマット
- Ctrl+Shift+O - インポートの整理
- Alt+Shift+R - 変数・メソッド名のリネーム
- Ctrl+Shift+T - クラス検索
- Ctrl+F - ファイル内検索
- Ctrl+H - 複数ファイル検索
- Ctrl+Alt+H - メソッド呼び出し階層の表示
- Ctrl+/ - 行コメントのトグル
プラグイン拡張
Eclipse Marketplaceから様々なプラグインを追加できます: Help → Eclipse Marketplace
プラグインのインストール手順:
- Eclipse Marketplaceを開く
- 検索ボックスにプラグイン名を入力
- 「Install」ボタンをクリック
- 使用許諾に同意
- インストール完了後に再起動
効率的な開発テクニック
// TODO: タスク内容
でタスクリストに追加
ワークスペース設定のエクスポート・インポート機能を使えば、複数環境での開発も効率化できます。
コードスニペットを保存して再利用することも可能です。